久々のTV仕事、クラシコ第2戦
2011年 04月 22日
本番では、お客さんを入れてのライブ演奏で3曲を収録しました。スタジオに来てくれたジュンコさんファンの方々、ありがとうございました。皆さんの元気な顔が見れて、よかったです。
演奏の方は、テレビって何度やっても苦手で、いつものようにリラックスしてやるという感じにはどうしてもなりませんが、何とか踏ん張ったという感じでしょうか。しかし、その本番中2曲目に後藤さんのサックスがセットから転落し、壊れてしまうという大ハプニングがあり、最後の曲では、低い方の音が出ない状態でのプレイになってしまい、大変気の毒でした。この場合は、もう一度やり直したからといって、解決できる問題ではないので、そのテイクが採用されました。
大橋バンドは、5月中旬から皆で集まってセッションすることになっていますが、それらは夏のクラブサーキットに向けての準備となるでしょう。それまで、またしばらくお別れです。BSの放送は6月の頭のようです。
さて、帰宅してからは、スペイン・サッカーの録画を見ました。スペイン国王杯(コパ・デル・レイ)の決勝、今回この試合が要注目なのは、バルサとレアルの対決になったからに他ありません。先週のリーグ戦でのクラシコでは白熱した内容ながら1-1の引き分けでしたから、ますます国王杯への期待もふくらんでいました。
で、その試合、本当に凄かった。一瞬たりとも見逃すことのできない内容、高い緊張感の連続で、心から堪能させてもらいました。
全体の流れとしては、レアルが先週のリーグ戦で試した戦術がかなり成功したこともあり、この試合では自信を持って、よりアグレッシヴに試合開始からのぞんでいたことが大きい。それによって、前半は圧倒的にレアルのものに。守備をしっかり固めてのカウンターにより、大きなチャンスは確実にレアルが多かった。
が、たぶん前半飛ばしすぎたツケが後半でて、今度はバルサのサッカーが機能、レアルの中盤はかなり疲れてきて、バルサが得点するのは時間の問題では、と思うほど追いつめられてた。
ところが、そこをレアルのGKカシージャスが救った。再三再四のスーパーセーブでゴールを許さず、オフサイドの判定にも助けられた。ひょっとしたら、後半3点4点はバルサのものになっていたかもしれない。
とにかく、90分間踏ん張ったレアルは、延長で再び盛り返したのだから、素晴らしい。延長前のあたりから、左サイドのディ・マリアがキレまくった動きをみせていたし、クリスティアーノ・ロナウドがあんなに凄いランニングを立て続けに見せたのも、ちょっと過去に記憶にない。その必死さ、執念みたいなものが、画面からがんがんに伝わった。
そして、延長前半、ディ・マリアのクロスにパーフェクトに頭であわせたロナウドがゴール。凄かった。綺麗だった。
その後は、バルサの超攻撃モードを何とか守り切ったレアル、ここ数年の鬱憤を一気に晴らした勝利をつかんだのでありました。うー、レアルのスーパースター達がこれほど泥臭いやり方でも、必死に結果を求めて、一致団結したのは、やっぱりモウリーニョ監督の手腕なんだろうな。そして見事に宿敵バルサに勝って優勝を果たしたのだから、文句なし。
勝利後の爆発さ加減も凄かったけど、モウリーニョの胴上げっていう光景も海外では珍しい。
とは言え、今年のクラシコはまだ続く。来週はチャンピオンズ・リーグの準決勝が控える。今後どうなるのか、レアルとしてはもうネタは出し切った感があるし、かたやバルサにはケガ人が多い。意地と意地のぶつかり合いは当然で、精神的には五分。だからこそ、監督の手腕が再び注目される。まだまだ楽しみはこれから。
ところで、レアルはマドリードに帰っての優勝パレードで、なんと優勝カップを落として、それをバスが押しつぶしてしまうハプニングのオマケ付き。ちょっと、はしゃぎ過ぎで、不吉?