「勝ち逃げ世代」の危機管理

 昨日(16日)は自分の誕生日で、54歳になったのだが、あらためて考えてみると1957年生まれというのは、これまでだと、いわゆる「しらけ世代」と分類されていた。
 しかし、3.11を経験した今、もはや昭和的分類による「戦後」という意味合いが消滅し、40年代後半以降生まれの「団塊の世代」(50年代前半「ポスト団塊」も広義として含む)、50年代後半生まれの「しらけ世代」、60年代生まれの「新人類」という分け方も無意味、単純にこれらの世代はひとまとめにして、「おいしいとこ取り世代」とか「勝ち逃げ世代」とでも今後は言われるのではないか。

 大雑把にいって1970年以降に生まれた人々は、ほぼバブル崩壊後に成人となったので、それ以前の日本人が謳歌したもののツケを払わされる世代、「後始末」の世代となってしまった。
 結局のところ、壮年期以上として今の日本の中枢を担うべき人々は、戦争を知らず、平和憲法という美名を隠れ蓑にし、安全保障はアメリカに任せっきりで、ひたすら経済的繁栄のみを求め、それを全て消費し尽くした。そして、バブル崩壊以降にさまざまな形で表面化した、負の遺産の抜本的解決をほとんど先送りしただけで、20年間放置し、2011年3月11日をもって、とてつもない不渡り手形を後世の日本人達に残すことになったわけだ。

 現在の菅総理率いる政府を批判しても虚しい気分になる。政治家のレベルはその時の民衆レベルを映しているものに違いなく、結局自己批判へと常に戻ってきてしまうからだ。「勝ち逃げ世代」に危機管理や有事対応なんかできるはずもなく、安全安心安定が絶対で思考停止になっていた世代に、リスク・コントロールの発想など、生まれてくるはずもない。

 今回の震災をきっかけに、大きな世代交代が起きることが望ましいのでは。なぜなら、今ある大きな問題の数々を、今後長期にわたって処理して行かなくてはならないのは、若い世代なのだから。

 今日、東電から原発事故収束に向けた工程表が発表されたが、簡単に言えば、準備(新たな設備建設等)に3ヶ月、その稼働による安定化に6ヶ月から9ヶ月かかるということ。個人的にはずいぶん楽観的な見通しだと感じるが、当事者が判断したのだから、今のところは是非とも首尾よく一つ一つの難問に打ち勝ってほしいと言うしかない。ただ、これによって、はっきりしていることは、この問題の責任は東電がすべて持ち、政府は周辺地域へのケアの方にシフトしていくようだ。この1ヶ月の政府の動向を見ていても、ほとんど現場任せであったのだから、責任もできるだけ回避という点では、基本的な姿勢はこれまでと何もかわらないということだ(どこかに消えた国有化論)。
 結局、少なくとも3ヶ月は微量ではあっても放射能物質の飛散、流出は続くのだろう。その間に大きなトラブルが起きないことを願うのみだ。なぜなら、我が政府は応急的、緊急的対応が極めて苦手であることを、この1ヶ月でしっかり証明したので。

 先日始まった復興構想会議も、いかにも古い世代の討論会の様相で、たぶん最終的に出てくるものも、旧世代的なものになるのではと思っている。それも、のんびりと6月頃をめどにしているとのこと。この辺の時間感覚が、IT時代とのギャップを感じてしまうのだ。
 
 さて、ということで、これからの人々はもう政府に頼ってちゃ、駄目でしょう。今までのように「お上」に言われるのを待ち、「お上」の言う通りにして、文句も言わずに我慢するなんてしてたら、いつまでたっても始まらない。政府やら役人やらが出来るだけ、我々のじゃまをしないようにしてくれる方が、絶対にいい。
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by harukko45 | 2011-04-17 23:54 | 日々のあれこれ

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