ショック、上原案採用されず

 今日、民主党の原口議員のツイートで、東電側が上原プランを採用しないことがわかった。

 以下、原口さんの原文を掲載します。
「昨晩、遅くに佐賀大学元学長の上原先生から電話。福島第一原発の現状の復水器に替わる外付けのプレート型復水器の提案についてはスペックが違うので採用しないとの東電の判断とのこと。その代り別のところに頼んだとの事。考え方を採用しただけでも前進ですが・・」

「一体、それにどれくらいの時間がかかるのでしょうか?今あるものを使わず、新たに作ると言うのでしょうか?1分1秒でも惜しむ必要があるし、そもそも総チタン製のものが他にあるのでしょうか?付けたけれど壊れたでは、済みません。」

「もとより何を採用するかは事業者の判断です。私達も特定の機器を推していらぬ誤解を受けたくもありません。しかし、今も放射性物質は閉じ込められていません。大雨の梅雨、夏の旱、台風の秋。危機管理の深刻な事態にどうして時間を失えるのか?これで万が一旧来型が壊れたらまさに人災です。」

 上原春男先生のアイデアだけとって、実利は他の企業に移ってしまった様子。これ以後は私の推測だが、佐賀県伊万里の工場で、すでに完成してある「全溶接型プレート式熱交換器」を福島への輸送に向けて待機中だった、ゼネシスを選ばず、たぶんアメリカのウェスティングハウスかGEなどに新たに発注したのでは、と思われる。東芝(ウエスティングハウスを傘下にもつ)・日立(GEとの合弁会社設立)との企業間闘争や日米の主導権争いもチラチラと浮かびあがる。

 正直、東電の判断が正しいのか、わからない。だが、原口氏が言うように、今から発注してどのくらい時間がかかるのか知れないのに、そんな呑気なことで大丈夫なのか。また、原口議員は佐賀県選出なので、その佐賀ルートで上原先生、ゼネシスという流れから「特定の機器を推していらぬ誤解を受けたくもない」という原口さんの気持ちもよくわかるのだが、それにより、ますます事態が深刻化するのではという思いの方が遥かに大きい。
 せっかく日本に素晴らしいアイデアと技術があるのに、それが自国で認められず生かされないなんて。(海洋温度差発電は本当に素晴らしい、夢のようなアイデアだ。そして、「ウエハラサイクル」の理論と実践によって実用化されつつあり、今回待機中のものはタヒチに送られる予定だったものと推察する。)

 現在、原口氏は閣外であって、直接決断できる立場にない。なので結局、現政権の判断の鈍さこそが、最大のネックになるのだ。
 今になっても、どうしても悔やまれる震災直後の「東電任せ」という判断だ。何度も言うが、原子力問題は1企業でまかなうことではなく、特に今回のような危機は、国が全面に出て対処すべきであり、1事業者の判断に国が委ねるようなレベルではなかった、ということだ。

 そのリーダーである菅総理は昨日、福島原発周辺の避難対象区域について、「当面住めないだろう。10年住めないのか、20年住めないのか。そういう人を内陸部に住まわせるエコタウンのような都市を考えなければならない」と発言したことが報じられ、それが現地から感情的な反発を招く結果になった。
 残念だが、事実(もしくは可能性の高いこと)は首相の言った通りではあるのだ。しかしながら、その伝え方、伝える時期が心底間抜けなので、相手を怒らせる。そして、ますます政府への信頼感はなくなるのだ。
 この報道が流れるやすぐに、「私は言ってない」と訂正を求めるドタバタさ。今日になって官房長官に陳謝させて、自らは語らない。「1ヶ月たったから、記者会見でもやっとくか」程度の認識にしか見えなかった、昨日の東電社長となんら変わらない。逆に、辞任することを決めている清水社長の方が、まだ覚悟があると思うが。


 
[PR]
by harukko45 | 2011-04-14 16:02

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31