3月28日深夜
2011年 03月 29日
極めて高い放射線量を持った汚染水がタービン建屋内と外にも確認されたことで、収束へ向けた作業は進まず、今後の見通しがたたない状況だ。
原子力安全委員会も、2号機の原子炉圧力容器が破損し、水が漏れ出た可能性があるとし、「燃料の被覆管がかなり溶け、ペレットも一部溶融した可能性がある」と指摘した。
ここに来て、ようやくこの原発事故の実態とその結末が見えてきたように思います。いい加減、政府も東電もマスコミもこれが「メルトダウン」であること、あるいはほぼ確実にそうなるだろうということを認めましょう。そして、首都圏に住む人間も腹をくくって今後のことを考えましょう。別に絶望を感じる事はない。これからは、放射線量をチェックしつづけながら、共存していくだけですから。
とにかく、この問題は数日や数週間で終わることではなく、少なくとも5年はかかるだろうとのこと。そして、関係者がしなくてはならないのは、できるだけ静かに福島原発を葬るだけだろう。これにより、原発の回りは立ち入り禁止区域として永遠に放棄される可能性も出てきたと思う。
大前研一氏の新しい分析と提言がYouTubeにアップされた。13日版、19日版とともに、時系列で見て行くと、彼の指摘が実にズバリと当たっていることがわかる。