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3月17日夜

 自衛隊と機動隊による福島第一原発3号機への放水が始まった。ヘリによる自衛隊の放水は強行されたが、機動隊の方は高い放射線量により、うまくいかなかったようだ(そして現在、自衛隊の地上からの放水も行われた)。被曝覚悟で決断し、決行してくれた自衛隊と機動隊の皆さんには心より感謝したいし、敬意を表したい。

 そして、その後のブリーフィングでの統合幕僚長、陸上幕僚長の堂々たる姿と、しっかりした受け答えに胸が熱くなった。細かい成果がどうのではない、まずはその決断をしてくれた勇気と使命感、そして隊員達の士気の高さに感動する。本当に久しぶりに凛とした日本人リーダーの姿を見た気がしたし、隊員達全員の高貴な精神が見事に報われるようにと、切に願うばかりだ。
 とにかく、この作業はまだまだ延々と続くかもしれない、とても困難な任務だ。電力が復旧し、冷却ポンプがすべて動きだすまで、被曝の危険と戦いながら、もっとも原始的なバケツ・リレーをして水をかけ続けるのとかわらないのだから。

 一方で、東電の作業員達は電力の復旧に全力を上げているのだろう。こちらもずっと困難な作業が続いているに違いないが、何としても、冷却機能の復活を成し遂げてほしい。

 本当に、現場の人間は常に頑張っている。それが日本人の素晴らしさ、心意気だ。あらためて心からお礼を言いたいし、応援したい。

 日本には残念ながら、信頼すべき強く賢明なリーダーが存在しない。実は、それはずっとそうだったのかもしれない。上が駄目だから、下のもの影のものが頑張って支える社会、そして不当な扱いにも文句を言わず、自分の仕事を責任を持ってこなす社会、それが日本だった。

 ようやく、政府ももろもろの救援対策の具体案を示し始めた。どうやら、この数日あまり報道はなかったが、もくもくと効果的な仕事を続けていたのは国交省のようで、今日になって被災地への輸送路がいくつか確保できるようになった。これは、すばらしいスピードだと思う。なので、これから物資と人の投入が一気に増え、救援活動は早まっていくと思う。
 また、アメリカ軍の「トモダチ作戦」が再開されたこともありがたい。太平洋側の港がいくつか復旧したので、海からの補給も進むだろう。また、仙台空港が軍関係の離着陸を可能にするほど復旧したことも驚きだ。あれだけの被害を受けていながら、1週間も経たずに、重要なポイントに輸送拠点を確保したことに、拍手を送りたい。

 誰かが言っていたが、これは戦争とかわらない。だから、すばやく効果的な作戦をたて、断固たる実行力をもってやり遂げなくてはならない。今まさに、兵站の道筋ができ、これで戦争に勝つための準備ができたのだ。
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by harukko45 | 2011-03-17 20:53 | 日々のあれこれ | Comments(0)

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