久々にJazzにはまり

 久々の更新です。このところ、大いにはまってしまったことがあり、まさにブログも忘れて、そのこと一途に邁進しておったのでした。

 それは、よくネットで訪れるHMVのサイトをいつものようにブラブラしていたところ、Jazzのコーナーで「ジャズ定番入門」というコーナーを発見、ちょっと冷やかし半分でのぞいてみたのが始まりだった。
 まぁ、いわゆる高名なる評論家の方や、うるさ方のジャズ・ファンが執筆されているのだろうし、登場する内容もお決まりの流れかいな、と思いきや、全く違った。
 そこでは現在HMV-ONLINEの洋楽担当課長である門澤英夫さんという方が、ジャズの名盤を紹介するというものだった。

 この手のものは、ネット上にも本屋にもいっぱいあるのだが、今回このコーナーにひかれたのは、書き手である門澤さんが、根っからのジャズ・ファンではなく、HMVにおいてもロック&ポップス部門を歩んできた人で、前にジャズを聴くことに挑戦したものの、ものの見事に失敗している経験の持ち主であること、にもかかわらず、今更なんでジャズなのかと言ったら、40歳を過ぎ「悲しいかな、この年になると流行りの音楽についていくのもなかなかに頑張りが必要」で、「つい往年のロック名盤の再発売ものばかりに耳が行きがちだが、それもいささかマンネリ気味」、「似たようなリスナーも多いはずだから、昨今の洋楽市場の低迷もいたしかたないとは思う今日この頃」、ところが「売り上げデータを見るとジャズ周辺だけは元気」、「老いも若いも惹きつけるジャズの魅力とは何か?」「担当者によると、大きな魅力のひとつに、体系化された歴史のある音楽を、知識を深めて掘り下げて聴いていく楽しさがあるそうだ。」

 私はここにぐぐっと共感、「ほほう、これはちょっと面白そう」となったわけだ。
 
 ということで、ジャズ初心者である門澤さんが、身内であるHMVのジャズ担当者から推薦盤を選んでもらい、その中から、あまり脈略なく(小難しい「歴史的体系」を実は考えず)自ら購入し、その感想を書いているのだった。

 で、この連載は2009年の9月からほぼ2週間おきにアップされ、もうすでに32回となっている。なので、先月になってそれに気づいた私は大急ぎでチェックしながら、その音源を「HMVでCDを買う」ことはせずに、「YouTubeで聴く」という反則技(?)をおこなうことにしたのだった。
 これが、はまった。何と、ほとんどの音をYouTubeで聴けるのだった。何と、素晴らしい時代になったことか、CDの売り上げには全く貢献できないものの、これほど手軽にかつての名盤をチェックできるというのは、やはりありがたい。いやいや、サイコーでしょう!
 
e0093608_16294759.jpg で、まずは「ジャズ定番入門」の順番通りに聴きこんでいくことにして、第1回目がソニー・ロリンズ。いやぁ、「マジに」50年代ジャズを聴くなんて何十年ぶり?高校生の時に、アルト・サックスをやってて、まさにジャズ・プレイヤーに憧れていた時がジャズ・フリークのピークだから、35年は昔のこと。
 だけど、やったらめったら新鮮。それに最初に紹介されていたのが57年9月録音のブルーノート「Newk's Time」。はっきり言って、「Saxophone Colossus」が来てたら私の興味は一気に半減していただろう。いやいや、「Saxophone Colossus」も素晴らしい大傑作でありますが、それはもう「ごちそうさま」。「Newk' Time」、いいセンスじゃない。フィリー・ジョー(Drums)サイコー、ウィントン・ケリー(Piano)大好き。
 これですっかり楽しくなってしまい、立て続けにロリンズの名盤を聴き漁ることに。正直、10代の時は血気盛ん(?)で、同じサックスでももっとハードなプレイヤーに興味があって、それはチャーリー・パーカーであり、コルトレーンであったわけです。だが、今はロリンズの「大らかな」歌いっぷり、そうまさにつねに「歌う」ロリンズが素晴らしく感じちゃう。やっぱ、若いうちじゃ理解できないことはある、だから、今もう一度ロリンズを聴いて感動できることがうれしい。

e0093608_16352647.jpg 56年11月録音のプレスティッジ「Saxophone Colossus」は昔からの超名盤の大定番。演奏に文句はないが、個人的には近い時期のルディ・ヴァン・ゲルダーの録音でもブルーノートの方がかっこよく聞こえる。これは、アルフレッド・ライオン(ブルーノート)とボブ・ワインストック(プレスティッジ)のプロデュースの差としか言いようがない。

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 57年4月録音のブルーノート「Vol.2」は内容もさることながら、何と言ってもこのジャケットにしびれる。「Colossus」と比べれば一目瞭然。ここら辺もブルーノートのセンスの良さってわけ。フレッド・ウルフの写真ってほんと「これぞ、ジャズ」って感じ。ブルーノートが常に特別なのは、「ライオンと狼」コンビのおかげですなぁ。

e0093608_19485496.jpg 10代の時に、一番好きで聴いていたロリンズのアルバムはこのコンテンポラリー「Way Out West」、57年の3月の録音だが、場所がLA、バックも西海岸のミュージシャンで、レイ・ブラウンとシェリー・マン。共に良いのですが、特筆すべきは録音がロイ・デュナンで、「東のヴァン・ゲルダー、西のロイ・デュナン」とジャズ界で呼ばれたほどの名エンジニアですよ。もちろん、それは後から知ったことだけど、子供の耳でも、このアルバムの音には惹かれるものがあって、ロリンズを聴こうと思うとついこのLPを引っ張りだしてた。
 それと、このアルバムにはピアノがいない。それが、いいのだ。コードがないのが何ともかっこいい。もちろん、ジャケットもいいす。もちろん、ロリンズ素晴らしい、おお、レイ・ブラウンも素晴らしい!

e0093608_2045265.jpg ピアノレスがかっこいいので、やはり57年11月録音のブルーノート「A Night Of The Village Vangard」も大好きでした。これはライブで、それもヴィレッジ・ヴァンガード初のライブ盤。その後、たくさんの名作ライブ盤を生み出してきたジャズ史上最も有名ライブハウスでの最初のレコーディングはロリンズであったのです。
 もちろん、こちらはルディ・ヴァン・ゲルダーによるザックリしたサウンドですが、やっぱブルーノートらしいというか、これがニューヨークなんだろうな、って感じ。ドラムがエルビン・ジョーンズなんで、より刺激的。うーん、それにしてもこの時期のロリンズは本当にどれも良いです。

e0093608_20175252.jpg おっと、先述の門澤さんが特集の1回目にロリンズを選んだ理由に上げている、ローリング・ストーンズの81年の「Tatoo You」では2曲でロリンズがソロを吹いているが、これがまた「クー、たまらん」なのだ。
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by harukko45 | 2011-03-04 20:22 | 聴いて書く

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