ジョン・レノン・スーパーライヴ2010の詳細(2)

詳細(1)の続き。

 Bonnie Pinkさんを迎えて。

 オープニングで歌ってくれた3人とともに、Bonnieさんもすっかり常連。女性アーティストではデリコのクミちゃんとともにこのところ毎年参加してくれている。
 でもって、いつものことながら、コンサートの流れの中でいい感じのフックになってくれる存在だと思っている。それは、ビートルズが持っていた類いまれなる「ポップ感覚」を、自然に表現できる数少ない一人だからだ。
 で、そんなBonnieさんが選んだ2曲はサイケデリック時代のビートルズの名曲。これには個人的に大いに燃えた。正直、今回のハイライトが始まってすぐにやってきた気分である。

e0093608_2315372.jpg かつては、世界最高のポップ/ロック・アルバムと評されていた「Sgt.Pepper」は、時代が過ぎるにつれ、じょじょに人気と評価が急落していった。確かに私もすっかり聞かなくなって、ビーチ・ボーイズの「Pet Sounds」や「Smile」の方を神格化する感じになったことがある。
 だが、今は「Pet Sounds」も「Sgt.Pepper」も大好きだ。特に昨年のリマスターによるモノ・バージョンの「Sgt.Pepper」は本当に素晴らしい。あらためて、このアルバムの偉大さを再認識したし、再度「ビートルズの最高作」としても良いと思っている。それに、今は「Sgt.Pepper」13曲だけでなく、"Strawberry Fields"と"Penny Lane"のモノ・バージョンを最初に置き、"A Day In The Life"の後にアルバム「Magical Mystery Tour」のステレオ・バージョンをつなげておけば完璧なる「サイケデリック・マスターピース集/ザ・ビートルズ'67」となる。この場合、頭においた大傑作2曲がだぶるが、モノとステレオでの違いを楽しめばよい。アルバムとしては「Sgt.Pepper」はモノを、「Magical...」はステレオが好きだ。

e0093608_1131068.jpge0093608_1122638.jpg ちなみにこれはビーチ・ボーイズにも言えて、「Pet Sounds」の後に"Good Vibrations"と"Hero And Villains"、そして"Surf's Up"を続けたいのと同じだ。
 おっと、これでは横道にそれてしまいますなぁ。失礼。
 


 さて我々は、1967年のビートルズから"Lusy In The Sky With Diamonds"と"All You Need is Love"を演奏することになった。この2曲はバンマスの好みを強く反映して、ほぼ「カンコピ」である。ただし、女性ボーカルだからキーは上がった。それ以外はオリジナルの世界を出来るだけ忠実に再現する方向になった。

 まずは、もう一人のキーボードであるフジファブリックの金澤くんが、最高にシビレるサウンドで"Lucy"のイントロを再現してくれた。感謝感激である。元はローリー・オルガンをポールが弾いたものだが、今回の金澤くんの作ったサウンドも負けていない。いきなり67年にタイム・トリップしたかのようだったよ。
 で、イントロで流れるキーボードのワルツ・フレーズはボーカルのラインと良くからんでいて、実に素晴らしい。その裏でルートを弾かないベースとシタールがビヨーンビヨーンとうごめいていて、続くブリッジではワウがかかったジョージのエレキがメロディをユニゾンするのだが、これはまさにインド音楽風。
 そして、誰もが燃えるフロア・タム3発をきっかけにサビは4拍子の8ビートに展開。ジョンの挑戦的な曲作りがサイコーにかっこいい。そんでもって、サビのボーカル・ハモのパートは天にも昇る気持ちよさ。

e0093608_2153349.jpg 一方の"All You Need Is Love"は私が忙しい。金澤くんにはコンプレッサーのかかったようなピアノ・サウンドでベーシックなパターンをお願いしたが、これがかなり良く、モンキーズの"Daydream Believer"風でもあり、ますます私好みな展開。かなり趣味的でしょうか。いや、これでいいのだ!
 なので、他のオーケストレーション部分は私が。イントロのブラス、Aメロのストリングスからサビはトランペットが「パーッパ、パー」でボーカルの合間にサックスの「バッパバララ」、ギター間奏後半のヴィヴァルディ風のストリングス、そして、エンディングではバッハ・トランペットとグレン・ミラーにグリーンスリーヴスと来たもんだ!こりゃ、楽しくってたまりません。これで、コーラス・パートも歌えたらサイコーだったのだが、さすがにそこまでの余裕はなく、これはドラムのシータカくんにお願いした(それにしてもこのサビのコーラスはかっこいい積みだ。彼らの才能に脱帽)。

 それと、Bonnieさんのキー指定がともにB♭になったのも大いにラッキーだった(オリジナルは"Lucy"がA、"All You Need..."がG)。つまり、同じキーなので、自然とこの2曲をつなげたくなり、その感じでリハしているのをBonnieさんが聞いて、気に入ってくれたのだった。これで、サイケ・メドレーがご機嫌にも出来上がった。心の中で万歳三唱であった。

 本番では明るく、パーティ感覚で大いに楽しむことを全員で心がけた。"All You Need..."もあまりルーズなノリになりすぎないようにして、ライブならではのガッツと後半のカオスぶりを強調するようにした。ギターの長田っちは逆回転風のギター・ソロを注入してくれたよ。

 いやぁ、派手で面白かった。Bonnieさん自身が前からやりたかった2曲だということだったから、ほんとにとことんやって大いに満足したのでした。それに、彼女のセンスの良さや洗練されたキャラも生きる内容だったと思っております。

詳細(3)
 
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by harukko45 | 2010-12-29 02:20

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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