水越けいこ/X'MAS CONCERT

 昨日は水越けいこさんとの今年最後のライブ、「クリスマス・コンサート2010」を東京の野方区民ホールにてをおこなってきました。

 NPO団体の主催イベントということもあり、どことなくホノボノとしたムードの中、けいこさんのオリジナルにクリスマス・ソングを交えた構成で、約80分ほどの内容でした。

 m1.アヴェ・マリア(シューベルト) m2.モナムール m3.カーニバルの終わりに m4.Boy m5.ほほにキスして m6.We Wish You A Merry Christmas m7.クリスマス・イヴ m8.Love Letter m9.ブルースカイロンリー m10.この夜に m11.蒼い涙 En.Too Far Away

 m1,6,7のクリスマスにちなんだカヴァー以外はほとんど、この1年のライブで取り上げてきた曲で、私とギターの田口くんともども比較的落ち着いた気分でのぞめたのでした。
 唯一、かなり久々に登場した「カーニバルの終わりに」は冬場らしからぬラテン調の曲で、仕掛けも満載で16分音符ビシビシのアレンジでした。正直、二人だけではリズム面で雰囲気が出そうもなかったので、打ち込みのビートを加えてやってみましたが、なかなか楽しいし、結構ライブ向けな曲だと思いました。

 その前にやった「モナムール」も実はへんてこりんなアレンジの曲なのですが、意外にライブでは映える感じで、私個人的にも最近お気に入りの曲。これは打ち込みなしでやりましたが、二人だけでもかなりグルーヴィだったと思います。この辺は田口くんと私が長く培ってきたコンビネーションの良さと言えるかもしれません。

 あと、m8の「Love Letter」も良いです。ある意味、この3曲はいかにも80年代な雰囲気があって、今やると新鮮なのかもしれません。それに、シンプルに二人でバックをやっているので、今まで隠れていた曲の核心が明解に見えてきて、その良さが分かるようになった気もしています。

 さて、カヴァー曲では、何と言っても冒頭にプレリュード的にやった「アヴェ・マリア」。もちろん、数ある「アヴェ・マリア」の中でも最も内容・人気ともに高いシューベルト曲ですが、これは元来、イギリスの詩人ウォルター・スコットの「湖上の美人」に曲をつけた歌曲集の中の1曲である「エレンの歌 第3番」で、詩の内容は"湖上の美人"ことエレンが湖畔の聖母像に向かい、父の罪が許されることを願って祈るというもの。ですから、実際には世俗曲でありながら、いつのまにか宗教音楽であるかのような誤解を受けているのでした。

 しかし、これもシューベルトのあまりにも美しいメロディと素晴らしいバックの和声の効果が、実に気高く感動的なのですから、当然とも言えるのでした。
 今風に言うと、いわゆるコードの使い方が強力にオシャレでイカしている、わけです。だからこそ、現代でも全く古くさくなく、ポップス系のアーティスト達もたくさんカヴァーしているのもうなづけるのでした。

 また、これに対比するように配置されたm10の「この夜に」は、けいこさんによる祈りの曲と言えるでしょう。始めはある恋の出会いへの感謝ですが、最後にはもっと大きな愛に捧げるような広がりを持っている内容です。このところのライブでは、かなりシンプルにやっていたのですが、元々のスケールの大きさを再現したくなり、スタジオ・テイクに入っていたオケをシンクさせてやってみました。まさに、クリスマス・シーズンにぴったりくる感じだったと思っているのですが。

 さてさて、このコンサートで2010年の水越けいこさんのライブは終了。今年は、本当にかなり勢力的にライブ活動をおこなったのではないでしょうか。バンドとのライブ・ツアーだけでなく、いろいろな形で多くの歌う機会を持たれたことは、とても有意義だったと思います。この流れは来年も続きます。何と言っても年明け早々に「秋・冬コレクション・ツアー」の東京公演です。私の仕事初めもこのライブとなります。

 何はともかく、今年一年、いろいろと応援してくださったファンの皆様には、あらためてお礼を言います。そして、来年もどうぞよろしく。地道な活動ではありますが、じわじわと水越けいこさんの音楽が盛り上がっていくようにこれからも頑張りたいと思っております。
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by harukko45 | 2010-12-23 23:51 | 音楽の仕事

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