クラブ・サーキット斬り!名古屋編3/12(2)
2005年 04月 17日
“The Hotel Marginal”
毎度同じのイントロなのに、聴き比べるとそれぞれに表情が違っていて微妙だなぁ。こうして聴いていると、この曲は本当に良くなったなぁと思う。リラックスしたムードや異国情緒、それでいて全体的には洗練された表現で、大変よろしいではないか。考えてみると、大阪の最終日でディックと一緒にこの曲をやったときから、かなり完成度は高かったが、ここに来て熟した魅力も出てきたように思う。あら探しの必要もない、じっくりと聴いて楽しませてもらった。
“Crystal City”
4人の演奏とは思えないほど、太くて豪華な内容。完璧に近いイントロからワクワクしっぱなしで、気分良くノっている。多少のゆらぎも、さして気になることではない。それより、全体のグルーヴとバランスが大変良いのだ。コーラスのお二人の溶け合い方も素晴らしいではないか。ただし、この時ユキコさんのモニターではハウリングが・・。もうすでにこの前に何回かハウリングしていて、クレームをだしていたにもかかわらず、またしても。さすがに「おしとやかな酒豪」ユキコさんもキレた(?)。でも、ハモは完璧ですよ。
“Simple Love”
MCは「今晩は。皆様ようこそおいでくださいました。ゆっくりと楽しんでいってください。」ウエちゃんのカウントからそのまま唄中まで実にスムースな流れでグイグイ持って行かれるよ。不思議だが、初日の「ムワっ」があるが「カオス」ではない。今日の方が洗練されていてスッキリしている。あ、またハウった。ユキコさん怒らせると・・・。お客さんの拍手も熱いぞ。この後も期待しよう!
“シルエット・ロマンス”
会場の盛大な拍手に迎えられてのイントロ、珍しくオッサンが少し乱れているが、この時は私の音がほとんど聞こえず不安だったらしい。モニターに不安がありつつも、その後の演奏は一体感がある。間奏はサックスで聴きたかったがしかたない。さっきよりは良い。後半の盛り上がりも悪くない。ただ、もう少しタメが欲しかった。
“愛は時を越えて”
今夜は昨日よりテンポが少し早いか?ただ、ハートのある演奏。ちょっとスネアがでかくないか?曲のわりにはタイトすぎる。このショートリバーブともゲートリバーブともいえないようなエフェクトはあまり好きではないなぁ。演奏が悪くないので、もうちょっと違う風にして欲しかった。間奏のオルガンは弾きすぎ、何にもしないほうがよかったかも。
“残響”
これも前に比べてドラム(特にスネア)が大きい。その関係で、曲の内容を考えると元気過ぎる感じだ。また、ハウったぞ。ミュージシャン側の集中はキープされていて悪くない演奏だが、どうもバランスが良くない。
“Say Love”
ファーストでドジった私は名誉挽回のため、かなりの気合いで入っていますので、キーボード演奏はかなり良いです。この曲ではスネアはそんなにでかくない。前の曲ではやはりやりすぎだよ。というわけだが、演奏は快調そのもの、がまたハウった。それも今回はずいぶんハデに2度も聞こえるぞ。モニター君!頼むよ。エンディングがタイトにきまった。
“Safari Night”
一人いなくても、「ムワッ」としていて「サファリ」な気分。はっきり言って、この編成でも十分に表現できている。こころなしか「カオス」な感じにもなってきた。なかなかおもしろい状況。低音部の充実感がすごいね。
“Paper Moon”
ロクさんのベースが強力にうねっている。それにつられて、私とオッサンもオレがオレがとカッティングしまくっている。曲の主導権を争うような火花散る感じがスリリングじゃない。バランスがいいのか悪いのかわからんが、ノリのエグさはご機嫌。ギターソロのあたりは「大カオス」状態。会場中も手拍子でノリノリだったゾ。
“星を探して”
ステージ最後にふさわしく、哀愁を帯びたイントロ。ただし、やはりスネアのリバーブは良くない。強く叩くとその変な残響音がムードをこわす。前からずっとかかってたのかなぁ?これまでのMDでは気がつかなかったのだが、ありゃ、ギターソロでのドラムはかなり上がった。これは、会場で聴くとどうだったのか?MD内ではこれはいただけません。なので、ギターソロよりも耳がそちらにいってしまった。ただ、今日のオッサンはギターの調子かエフェクターのトラブルのせいか、本来の音ではない。ただ、それを打ち負かそうとする意志はプレイから伝わってくる。エンディング後、会場からは「サイコー!」の声がかかった。うれしい限りだ。
アンコール“A Way”
そして長旅のエンディングが「道」とは、これも何かの意味があったりして。演奏は最高に良い。ただ、バランスはそうとう乱れている。ドラムのサウンドがくずれたままで、かなり混沌とした状況だ。が、それでも勢いの方が勝っている。70年代のバンドのようだ。ちょっとしたマジックを感じてしまう。さあ、この道はまっすぐ東京に続いているのか?残すはスイートベイジルだ。