クラブ・サーキット斬り!名古屋編3/11(2)
2005年 04月 16日
“The Hotel Marginal”
PAさんにはSEのフェイドアウトをゆっくりしてもらうようにお願いしたが、まだ早いね。でも、私は今回は驚くことなく素早く登場。ジュンコさんの声はよりのびやかになった感じ。5弦ベースの野太い音がよく聞こえてきた。バランスはファーストより整っている。かなりリゾートなムードがある。2コーラス・サビのコーラスもきれいにきまってます。まずは良い滑り出し。
“Crystal City”
最高にいいグルーヴとアンサンブル。大阪の初日のかたさとは比べものにならない。バランスもなかなかよく、とても聴きやすい。それにしても実にタイトにきまってるなぁ。
“Simple Love”
もうこの3曲続きの流れはまさに「つかみはOK!」だ。イントロにのったジュンコさんのMC「こんばんは、ようこそおいでくださいました。今日は最後までゆっくりしていってください。」ジュンコさんの歌い出しが最高にかっこよくきまっている。出た!ゴトウさんのコンガ連打!はまってるんだか、はまってないんだか、わからないノリが特徴。にしても、今夜はとにかく「バンド」を感じるなぁ。
“シルエット・ロマンス”
一回目のテイクよりはさらりとやっている。バランスがさっきよりクリアなせいでそう感じるのかも。パフォーマンスは悪くない。転調するところなどなかなかいい感じだ。後半もあまり大げさに盛り上げていない。それがかえって女っぽいとも大人っぽいとも言えるか?
“愛は時を越えて”
1コーラスのサビでのオルガンがちょっとでかいのが惜しい。ピアノ以外のキーボードは私がバランスを取っているのだが、やはり毎回微妙に変わってくる。これが、全体の印象に影響を与えているところもある。テンポも少し早めで、これはファーストのテイクに軍配があがるかな。
“残響”
おお、これまでで最高のイントロじゃない。テンポのゆらぎが微妙にあってなかなかいいなぁ。2コーラス前のブリッジでの私の「フワッ」とした表情が良く出ている。その後のピアノのプレイもよろしい。大サビ後のキメもこれまでで一番の堂々とした出来。後半の盛り上がりも自然な感じでうまくいっている。エンディングは逆に寂しそうでなかなか印象的。
“Say Love”
フェイズのかかったエレピが実に良いのだ。この曲はさっきよりバランスが整ったことで、JAZZ/FUNKのグルーヴとサウンドの色彩が浮かび上がってきた。おお、ロクさんは楽しそうだな。ベースが笑ってる。エンディングが最高にバチっときまった。
“Safari Night”
おかげさんで、こちらの頭のキメもタイトだ。ただ、さっきの「ムワッ」はない。そのかわり、みんなの演奏がしっかり聞こえる。だが、オッサンのソロがちいさいなぁ。これは、下げすぎでしょ。ウエちゃんの気合いの入った感じがいいよ。そのまま次になだれ込むっと。
“Paper Moon”
もうイケイケです。これでよろしい。ゴトウさんのパーカッションが冴えてます。全体に「カオス」はないが、「タイト」でキレている。会場からも声がかかってなかなかの盛り上がり。
“星を探して”
全体に少し前のめりで、もうちょっと落ち着きたい気持ちになるのが残念。おまけにオッサンはエフェクターのトラブルで音が歪まなくなっていた。だから、前2曲のソロもバランス的に引っ込んでしまったのだ。PAさんはここではしっかり上げてくれたが、確かにいつもの音ではない。ところが、歪まない場合はもう気合いしかないとばかりにオッサンの鬼気迫る感じが伝わるいいソロなのだ。さすがです。
アンコール“A Way”
これも少し早く感じるかな。全員のノリが少しバラけ気味だ。ただ、曲の良さはびくともしない。ここでもオルガンがでかいが、こちらでは問題ないのだ。2コーラス目からは全体がグっとまとまってきた。あとはいつもと同じように盛り上がっていくのだが、不思議にもここには「ムワッ」がある。オッサンの音はやっぱり歪んでないがソロの内容は素晴らしく、気持ちが伝わる。
2005.4.16
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Photographs/クラブサーキット2005 ブルー・ノート名古屋編