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クラブ・サーキット斬り!福岡編3/8(1)

 ディック・リー氏を迎えての大阪は、ある意味今回のツアーでは特別メニューと言える。実際はこの福岡が本来のセットリストの初日ということだ。ただ、大阪2日間のいいイメージを持ってのぞんでいるから、気分が悪いわけはない...

“The Hotel Marginal”
 ということで、大阪ではディックにお任せしていたこの曲がオープニングとなる。果たして、聴き手の皆さんをどれだけ異空間の音のホテルにご案内できるだろうか。福岡ブルーノートは大阪に比べ、キャパが小さいせいもあり、実際にはPAからすべての音を出すわけにはいかない。当然ステージ上の生音(なまおと)とPAとのミックスで聴かせることになる。すると、ライン録りのMDには生音成分はほとんど録音されず、PAから出されている音が中心に録音されてしまうわけだ。つまり、何を言いたいのかというと、このMDではベースやドラム(特にスネアなど)はほとんどいないということで、これだけ聴いていると大変バランスの良くない状態なのである。だから、後は想像力と記憶が頼りだ。
 
 さて、BGMから私のシンセ・パッドに導かれるイントロはなかなか良く、期待させる感じじゃないか。と気持ち良く聴いているとサビから男性コーラス(私とオッサン)、どうも私の声の方がでかくてオッサンの声はあまり聞こえない。おまけに私はちょっと力んで(調子にのって?)て音程がよろしくない。困るなぁ。おまけに大きなハウリングがどこかのスピーカーで発生。その後の間奏のコーラスはまあまあ。まだムードが今一歩。

“Crystal City”
 続くこの曲はさすがに安定している。リズム・セクション(特にベース)の動きがあまり聞き取れないのが残念だが、演奏は悪くない。オッサンの好調さはこちらでも持続してるね。おっ、私の奇声が聞こえるぞ、けっこうノッテルってこと?

“Simple Love”
 MCは「皆様ようこそ、今日も頑張っていきたいと思います!」それにしても、録音レベルが低すぎない?とっても小さい音で聴いてるのもかったるいので、アンプを通すか。遠鳴りではあるが、ウエちゃんがなかなかの好プレイを展開している。それにつられて、私がまた奇声を上げる(例:"Yeah!"とか"Woo!"ね。)、つまりやっぱりノッテルってこと? 

“シルエット・ロマンス”
 いつもよりは早めの登場のこの曲です。うむ、なかなか出足はいい感じ。この曲の場合、あんまりリズム・セクションが聞こえないほうがいい(?)、なんてね。おお、サビも大阪より落ち着いた感じです。これでよろしい。でしょ、だから1コーラス終わったあとに拍手がおこるわけよ、これってこの曲の場合大事なポイント。私のピアノ、やさしい感じで好感持てますよ、ハイ。これで聴く限りほぼ完璧です。客席から"Exellent!"の声がかかりました。

“愛は時を越えて”
 これもいい始まり。少しオッサンのアコギのピッチが高めになってるところあるが、ムードは悪くない。歌い始めのジュンコさんの声が素敵。この曲はアコギを中心にしてからとても聴きやすくなった。間奏の私のエレピはもうちょっと強めにいってもいいね。ゴトウさんの渋いソロがアーシーな雰囲気をより引きだしてるよ。ところで、この間奏後に半音上がるのでオッサンはすばやくカポタストを取り付けるために1小節抜けるのだが、実はこの「カポ速攻装着」の技を見るのも楽しみなのでした、余談ですが。

“残響”
 この流れだと、この曲も落ち着いて出来る感じだね。演奏も唄もだいぶこなれた雰囲気で楽に聴けるようになった。ほー、エンディングもぎこちなくないね。ただ、どこか一つポイントが欲しくなるね。結局ピアノの演奏にかかってるのか?あ、オレか。

“Say Love”
 ここまでのセットリストの流れは良いですね。あっという間にもう後半戦という感じ。ただ、こういう曲はこのバランスだとあんまり楽しめないね。だから、“Safari Night”の前段のようなムードが漂っちゃう。

“Safari Night”
 とは言え、この曲はやっぱりインパクトあるね。いい意味のゲセワさがあるものね。快調にノっています。コーラスのバランスは良くないなぁ。と思ったら、後半良くなった。私の声が聞こえたから?また、奇声発してやがる。つまりノッテるってことね。

“Paper Moon”
 おお、いいですね、このあおりまくった感じ。ウエちゃんの「ケツの蹴り上がった感じ」が気持ちいいんですよ。今の時代としてはドッシリ(ノッタリ?)とバスドラ踏まれるのはカッタルイのです。ところで、私もいい演奏してます。ん、最後の奇声はロクさんだな。かなりウケてるね。

“星を探して”
 とってもしっとりとした始まりで良いのだが、唄始めでバラけてる。ちょっと失笑。ジュンコさんは大阪よりもリラックスしているね。声も全体に艶っぽくて気持ちいい。オッサンのソロ・パートは神々しさまで漂うようになりましたなぁ。かなりジェフ・ベックなテイク。

アンコール“A Way”
 すべてオリジナルでかためたセットリストで、今回の大ヒットはこの曲。私は前にやったときよりもシンプルなアプローチに変えた。エレピとオルガンのみ。全体的にもとってもいい出来で実にバンドっぽい。やってても新鮮だった。
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by harukko45 | 2005-04-10 23:58 | 音楽の仕事 | Comments(0)

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる


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