ウィーンにて、その7トラベルのトラブル

 昨日から今日にかけてトラブルが続いた。

 その1/ 昨日(1月9日)からホテルをかわった。ここは旅行社に頼らず、自力でインターネットから予約していたのだが、何とダブルブッキングになっていて、一つ余分な予約をキャンセルするのに規定の48時間前をすぎていたのでペナルティを要求された。

 さんざんごねまくり、相手のコンピューターシステムの不備を繰り返し訴えたが、こちらにも慎重に確認しなかった落ち度があるのでやむなく承諾した。単なるコンピューターのエラーに違いないが、もう去年の11月にしたことなので、相手をねじ伏せる決定的な証拠がなかった。ま、それほどの金額でもなかったから、今回は妥協した(1日飯抜きお茶抜きケーキ抜きにしよう、ちきしょう)。しかし、こういうことはやはり気分が悪い。

 その2/ 手持ちのパソコンで、インターネットにつなごうとしたら、なかなかうまくいかず、アナログ回線の部屋からISDN回線の整備された部屋にかわったり、そのルーターを借りたり、それにフロントのネエチャンがこの手のことがよくわからず(私は女だからよくわからないときた!)だったりで、すったもんだしたあげく、数時間かかって結局ダイヤルアップでコネクト成功とあいなった。ほんと疲れた。

 その3/ ウィーンのコーヒーは実にうまくて、代表的なメーカーは「Julius Meinl」で日本で買うとかなりお高いが、スーパーで先週セールをやっていて普通でも安いところが、かなりのお買い得。大量に買って帰ろうと企てていたが、なんと週がかわったらセールが終わってしまった。なんというタイミングの悪さ。

 その4/ ドイツの有名な調理器具メーカーWMFの店もセールで大安売りだったのだが、狙っていた立方体型のおろし金(4面で別のスライスが可能の便利屋君)がここに来て売り切れ。見つけた時にすぐ買うべきじゃないか!

 さて、この程度なら「トラベルとトラブルは1字違い」と笑い飛ばせることだし、多少のトラブルを逆に楽しんでこそ旅はより印象的になる。が、しかし次の2つのことはそれどこではない。

 こちらのニュース(ケーブルテレビではドイツ、フランス、イタリア、それにMTVやCNNなどのアメリカ系TVが見られる。)では連日スマトラ沖地震・津波の被害について放送しているが、ドイツのクルーが撮った映像には海岸ぞいに浮かぶたくさんの遺体が映し出されていて、あまりにショッキングだった。その後、自分の家族に必死に人工呼吸をほどこしているインド系と思える人や、そのそばで泣き叫んでいる人。救援物資に群がる人々や呆然とただただ無気力に見守る人など、言葉もない。ますます自分の無力さとノー天気さにあきれてくる。

 そして、自宅の留守番電話に私の小学校時代の同級生が突然死んだとの伝言が入っていた。

 私は東京の下町、根津で生まれて中学1年までそこにいたが、亡くなった彼とは、小学校・中学校と一緒でずっと親しかった。とくに小学5年あたりから、グループサウンズの影響を受けてエレキ・バンドをやっていた仲間だった。私はオルガンで、彼はドラムだ。我々のバンドはその頃エレキ・インストのバンドで「寺内タケシとブルージーンズ」と人気を二分していた「井上宗孝とシャープファイブ」をコピーしていて、よく彼らが出る「ジャズ喫茶」(今のライブハウス)に行った。シャープファイブの皆さんも子供が来てるのをおもしろがって、ステージに上げてくれて演奏させてくれたりしたのだ。

 私にとってその経験がなければ、今のようにプロのミュージシャンになることはなかったろう。あの時、私はこれがやりたいと決心してしまった。それだけインパクトのある経験をともにした仲間は当然特別な存在だ。その時の一人が亡くなった。まだ47だ。何で? ショックであり、怒りをおぼえる。そして、日本から遠くはなれたウィーンにいることを不安に思えてきたし、後悔しはじめた。ひとまず根津の仲間に電話してよろしくお願いするだけしかできない自分をますます情けなく思う。

 最後に、再びドジが判明した。先週まで泊まっていたホテルにコンピューターにつなげていたスピーカーを忘れたのだ。今頃気づいて、この海外でちゃんと残っていると期待しても無駄だろう。がしかし、とりあえず駄目元で、ホテルに行ってみた。フロントの女性はチェックアウトした時の人で、私を憶えていた。忘れ物をしたことを伝えると、係に電話して探し出してきてくれた。私はちゃんととっておいてくれたことに何度も感謝の言葉を告げ、ホテルを出た。少し救われた気になった。本当にありがとう。
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by harukko45 | 2005-01-10 00:00 | 旅行

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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