民主党代表選

 菅氏が圧勝して再選された。正直、かなりの虚脱感と拭いきれない失望感で一杯だ。自分はサポーターではないから投票参加できないわけだが、ここまで大差がついての結果は驚きをも通り越した。
 インターネットでの支持では小沢氏が圧倒していても、大手メディアでの「世論調査」ではずっと菅氏の優位が伝えられていた。それがやはり正しく、ネットでの意見はまだまだ少数派でしかないということか。そして、これまで2年近く「小沢バッシング」を繰り広げた大手マスコミの大勝利であり、ついに小沢一郎にとどめを刺したということ。おかげで、もうこれ以後しばらくはこの国には何も起きないだろう。
 何も変わらない日本、全くリスクを取らず、予定調和な安心のみをのぞみ(抑止なき宥和)、そしてじょじょに衰退の道を進む日本は、実につまらん。結局のところ我が国は、理性よりも感情やムード、イメージだけで判断し、物事を選択していくのだろう。私は昨年の夏に政権交代をのぞんで民主党に投票したことにさえ、後悔したくなっている。これだって、情緒的な選択だったのかもしれないからだ。

 今日の演説において、あまりにも貧弱で中味がない内容だった菅総理に、深い深い絶望感を抱いたのは私だけではあるまい。

 「政治とカネ」とは何と都合のいいキャッチフレーズか。この国の進路を決めてしまった全国の民主党員・サポーターは本当に小沢氏の「政治とカネ」の問題を理解しているのか。小沢氏は説明が足りないとの意見は、要するに「皆さんの思う通り(検察とマスコミに刷り込まれた通り)、私は賄賂をもらいました」と言うまで、絶対に静まるわけがない。結局は、「出る杭は打たれる」方式で、小沢氏が切腹するのが見たいだけ。それが日本だ。この点については、小沢氏の主張の方が全うだ。「プロである検察が強制捜査したにもかかわらず、2回も不起訴になっており、何もやましいことはない」。

 そもそも、自由主義国家、資本主義経済において「カネがかからない政治」なんてありえない。「クリーンな政治」なんて言っている方が、純情青年の理想論であって危なっかしい。そんな精神構造で、どうやってアメリカや中国と対等につきあうというのか。問題は実際に仕事ができるのかどうかでしかない。

 はっきり言って、日本人の異常なまでの「スキャンダル狂い」と「潔癖性」は自らによって自らの国を滅ぼす。誰がどう見たって実力のある政治家を潰して、「クリーンと言われている」だけの人物を担ぎ上げた民主党の党員達は、今後の日本を左右する重要な分岐点で、とてつもなく大きな決断に深く関わったという責任を肝に命じるべきだ。
 ある意味、これが明治維新での「西南戦争」であり、敗れた小沢氏は西郷隆盛だったというのであるなら、まだ望みがあるかもしれない。が、勝ち残った人が果たして大久保利通なのかははなはだ疑問であり、深い憂慮を禁じ得ない。
 彼らはきっと日本を良くすることはできないだろうが、少なくとも沈没するのを防がなくてはならない。それだけの大きな責任を強く感じて欲しい。そうでなくては、全く持ってやってられない。

 これが本当の政治不信であり、政治不安ではないのか。
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by harukko45 | 2010-09-14 16:53 | 日々のあれこれ

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