ワールドカップ2010/グループG 第2戦
2010年 06月 21日
なのだが、それよりもコートジボワールの不甲斐なさに私はガッカリだ。これではアフリカ最強が泣く。前半の腰が退けた戦いぶりは何だ? これなら、オランダ戦での日本の方がずっと素晴らしい。最初からブラジルの攻撃を怖がっているようであり、ちっともトライしていかない攻撃ではブラジルに一泡吹かせることなど絶対に出来ない。
だから、ルイス・ファビアーノに遊ばれてしまうのです。2本目のゴールは2回もハンドしてますが、そんなことはどうでもよろしいぐらい美しくキマッタので、OKです。
後半、カカーとエラーノの素晴らしいコンビネーションでの3点目で万事休す。ところが、この期に及んでようやくアグレッシブにプレスしはじめたり、前線に駆け上がるなんて、遅い!
後半34分のドログバのゴールはさすがだけど、遅すぎる、遅すぎます!
とにかく、あまりにもモチベーションが低く、コンプレックスの固まりのようだったコートジボワールは自ら墓穴を掘って、なおかつ、洗練された組織力と戦術も忘れ、試合終盤にはラフプレイの連続で、多くのファンの信頼を失ったと思う。カカーはそれに巻き込まれて不当な退場を食らったり、エラーノが負傷するなど、実に後味の悪い結末だった。
これで、ポルトガルが北朝鮮に対してドジを踏まなければ、コートジボワールは非常に厳しい状況になるだろう。せっかくのアフリカ大会なのに、ひょっとすると全てのアフリカ代表が敗退することになるかもしれない。
北朝鮮はさすがに初戦のような超守備的ではなく、試合開始から攻撃的にやってきた。そのためポルトガルは少々面食らった感じで、多少バタバタしていた。ポルトガルはどうも試合開始直後にゆるく入ってしまう悪い癖があり、この試合もそういう典型のようだった。しかし、強豪チームなら得点できていたであろうシーンもあったものの、申し訳ないが北朝鮮のレベルではポルトガルのディフェンスを完全に崩すのは難しかった。
今回の北朝鮮チームを「健闘した」と讃える向きもあるようだが、現実として7-0の大差がついた結果が全てだ。ポルトガルが少しボーっとしていた序盤だけ、果敢に攻め込んでチャンスを作った北朝鮮も、90分通してガチンコで戦うと、FIFAランク3位と105位の実力差が如実に現れたのだった。
ポルトガル・サポ、C・ロナウド・ファンの私としては、久々に気持ちのいいゲームとなった。こんなにたくさんポルトガルのゴール・シーンが見れ、そしてついにクリスティアーノのゴールも見れたのだから、言う事は何もない。フルコースとおいしいワインにデザート付きで堪能した。ありがとう!
さて、グループGは「死のグループ」と言われていたものの、実際にはブラジルとポルトガルで決まりの様相が強くなってきた。ただ、最終戦の直接対決はグループリーグ最高の好カードだけに、見逃せない。カカーが昨日の不運なレッドにより出場できないのが何とも残念だが、それでも話題の多い試合になるに違いない。また、混沌とするグループHがトーナメントの相手となるので、それとの兼ね合いも微妙で面白い。