バンクーバー・オリンピック15日目

 オリンピックももう終わりだというのに、昨日のフィギュア女子後の悔しさと脱力感とで一杯になり、まるっきり使い物にならない状態。おかげで、カーリング女子決勝を見逃した。バカバカバカ!再放送やってくんないのか。日本が出てるわけじゃないから無理か。トホホホホ。

 それにしても、時間が経つにつれて、悔しい思いがどんどん増えてくるのは困ったもんだ。
 銅メダルだったカナダのロシェット選手の「マオ(浅田)にも感謝したい。果敢にトリプルアクセルに挑んだ姿を見て、私は悲しいことなんか忘れて正直、燃えたわ。ありがとう」というコメントを知って少し上がるものの、SP後に浅田選手に対してほとんど侮辱的とも言えるコメントをNBCで発言していた元メダリストであるスコット・ハミルトンが今日になって「勝利に値する素晴らしい演技だった」なんて言ったりするのを見て、かえって気分が悪くなったりして。

 それと、日本のマスコミの報道の仕方にも幻滅するんだ。キム・ヨナと浅田真央をパックで放送するのはもういい加減にやめましょうよ。それを見なきゃいいのに、ついつい見ちゃって余計落ち込む自分が悪いんだけど。日韓ワールドカップで、日本が負けた後に韓国が大躍進する姿を大々的に報道していた時の苦々しい気分を思い出してしまうのだ。

 勝負はキムの勝ちでいい。現状の採点方式について語るのもホドホドにしたい。だが、浅田が滑る前にあんなとんでもない、はっきり言って異常なキムの点数を見たら、どんな選手だってモチベーションを維持することは難しい。テレビ見てるこっちだって、「バカーな!」ってなる。で、もう絶対に勝てないと思うにちがいない。
 その時、一切の雑音を振り払うようにイヤホーンで(必死に)音楽を聴いて集中しようとする浅田を見て、すさまじく心が締め付けられた。それからは自分の心臓がバックバック鳴ってる状態になった。

 ところが、演技が始まってからの浅田はものすごく素晴らしかった。冒頭から一気に「鐘」の世界に引き込んで夢中にさせてくれたし、2度のトリプル・アクセル、力強いスパイラル、美しいスピン、迫力あるステップ、どれも素晴らしかった。そして何より、ラフマニノフとストコフスキーの音楽が素晴らしいと感じられたのだった(音楽を表現するものにとって、最も大事なこと)。だからこそ、終盤の2回のミスがあまりにも痛かった。

 これほど素晴らしい内容に仕上げてきたからこそ、完璧なものを見たかったし、演じさせてあげたかった。だから、悔しいし溜め息が出てしまうのだ。もし、完璧な演技で本人も満足いくものだったなら、見ているものにとっても生涯忘れることのない瞬間になっただろう。それが、たとえ銀であっても。

 日本の稚拙で低レベルなスポーツ・ジャーナリズムの中にあって、数少ないちゃんとしたレベルを保っているスポーツ専門誌「Number」のWebサイトに生島淳氏がコラムを書いており、私が感じた事に近い内容を、より掘り下げてあるので、リンクさせてもらう。
 浅田真央は会場を「制圧」していた!! 幻となった、完璧な『鐘』の得点。

 また、男子における明らかに不当な採点についての問題でも、田村明子氏のコラムがするどく追求しているし、高橋選手についての記事も実に興味深いので、是非。
 プルシェンコの連覇を妨害した!?米国人ジャッジ、疑惑のEメール。~五輪でのロビー活動の真実~
 高橋のメダルは銅以上の価値あり。彼の勇気を日本人として誇りに思う。
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by harukko45 | 2010-02-27 20:47 | スポーツ

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