バンクーバー・オリンピック14日目

 バンクーバー・オリンピックの13日目は、正直何も見ていない。今日のフィギュア女子のことしか頭になかったからだ。
 で、結果についてはほぼ予想通り。韓国のキム・ヨナ選手がノーミスの演技での世界最高得点も予想通り。カナダのロシェット選手がひょっとしたら2位に上がるかもしれないという危惧は免れたが、フリーの得点差は0.44という僅差にまで迫ったので、一瞬ヒヤっとした。

 とにかく、今の採点基準ではこのようになるのは最初からわかっていた。勝負はキムがジャンプで転倒でもしない限りは、彼女の金で揺るぎなかったのだ。なので、極めて順当な結果であり、素直に受け入れて、キム・ヨナ選手の強さを讃えたいと思います。なんてったって「世界最高得点」ですから。

 ただ、やる前から最高点が出るだろうというのも、興奮のないものだ。かつての体操競技でルーマニアのコマネチ選手が満点を連発した時の感動とはずいぶん違うものだ。

 スポーツを愛し、その頂点で戦う一流アスリート達を最大の敬意を持って見つめることに大いなる喜びを感じている私にとって、今日最も重要な偉業で、今後も長く語り継がれるであろうことは、「浅田真央選手がトリプル・アクセルをフリー演技の中で、2度も(!)成功させたこと」に尽きる。
 彼女はSPと合わせて、このオリンピックで3回のトリプル・アクセルを成功させた。これほどの偉業を讃えずして、他に何があると言うのか。

 日本のマスコミは相変わらずの「ノー天気」ぶりで、メダルのことしか頭にないし、今のフィギュア競技の持つ不可解な部分を一切指摘しない。
 正直言って、普段からこの競技を見ているわけでもなく、4年に一度の結果しか興味がない人ばかりが番組作ったり、記事を書いているんだろう。だから、プルシェンコやストイコの怒りを大きく取り上げる事もなく、高橋大輔選手の「フリーの得点が低かったので、あれっと思った」という発言に注目することもなく、銅メダルで大騒ぎになるわけだ。もう一度言いたい、高橋だって銀なんだ!

 今日の女子は、先にも書いたように順当な結果としての浅田選手の2位だ。ミスのないキムに対して、浅田は2回ほど明らかなミスがあったからだ。
 ストイックな浅田にとっては、あまりにも許し難いミスだったのだろう、直後のインタビューでの止まらない涙はパーフェクトにできなかった悔しさからくるものだったと推測する。そして、「良かったのはアクセルが2回決まったことだけ」で満足できていないこと、「ヨナは本当に強い人」としっかりと負けを認めている。

 NHKの放送でも、さすがにスポーツ実況の定評が高い刈屋アナウンサーが、「彼女(真央)はヨナに負けたと、そして悔しいとはっきりと述べました。普通、悔いはありませんとか出し切りましたと言うところをはっきりと納得していないと言いました。これはすごいことです。人は言い訳をしてしまいますが彼女はそれをしませんでした。彼女は強い人間です。」「キム選手は今の採点ルールを最大限利用している点数(その後、利用という言葉を言い直すが)、男子の中でも戦えますね。」と言ってくれた。やっと、まともなコメントが日本人から聞けたと思った。

 1位と2位の間についた23点の差はあまりにも大きすぎる。キム・ヨナ本人が「信じられない得点」と語るほど、異様だった。
 おとなしく、文句も言わない日本人は、ロシア人と違って抗議も公正なるルール改正への提案もしないのだろうか。もし、このまま何もなく、今回の問題が葬られるなら浅田真央の奮闘を無にすることになる。日本フィギュア界の今後の動向も注目したい。

 そして、浅田選手には今まで以上に敬意の気持ちを表したいし、これからのマオこそが本当の歴史を作ると確信する。
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by harukko45 | 2010-02-26 18:16 | スポーツ

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