バンクーバー・オリンピック12日目

 いよいよ始まった女子フィギュア。先週の男子フィギュアが採点と順位で大論争になりそうな状況での女子の開幕だけに、いろんな意味で注目だった。ライブでは見れなかったが、帰宅後すぐに録画にてチェックした。

 で、ある意味では男子で起きたことへの心配が、女子にも影響しているようにも思ったが、それは浅田真央選手がショート・プログラムを今シーズン初めてほぼ完璧に滑ったことで、私としてはかなり吹き飛んだ。

 「プルシェンコvsライサチェック」を「真央vsヨナ」に置き換えて、代理戦争のような構図が見えてくる感は確かにあることは認めるが、それより、何より、とにかく、とにかく、SP後半を演じている時と終わった時、そして高得点に喜んでいた時などに見せた真央ちゃんの笑顔、まるで15歳に戻ったような笑顔と表情を見て、私はどんなにうれしい気持ちになった事か。たぶん、テレビで応援していた多くの人々が皆そう感じたのではないだろうか。
 今シーズン、これだけの楽しそうでうれしそうで、純粋無垢な浅田真央の表情を見れることがあっただろうか。

 今の真央ちゃんの精神状態は極めて良好と見たし、何かが吹っ切れて無心に近い状態なのではないか。これは本当に素晴らしいことだし、この真央ちゃんならフリーでもやってくれるはず。彼女とタラソワ・コーチとの絆は我々外野が思う以上に強く結ばれている様子だ。
 二人が目指す「誰もやっていないこと」への挑戦を見届けるのを、ワクワクして待ちたいと思う。

 ただし、少しだけ心配するのは、やはり採点への不信感からくる。今日の場合でも、キム選手は相変わらず機械のように正確無比で完璧だったと言えるが、それでも再び世界最高得点で浅田に約5点差をつけるというのは、何とも不可解に思えるし、キムが1位だとしてももっと僅差だろうと感じている。正直、キム・ヨナへの高い加点は正当な評価なのか、と首を傾げたくなった。
 なので、浅田がフリーでトリプル・アクセルを2度成功させても、キムがノーミスで滑った場合に、男子と同じような結果が導きだされる可能性はある。

 男子の結果にたいして痛烈に批判をしていたストイコ氏が女子の結果予想もしていて、これがなかなかの読み物なので、やっちママさんのブログから掲載させていただく。
 
「Mao Asada 浅田真央 / 2008年に世界選手権で優勝し、浅田は追いかけられる人の立場が良く分っています。彼女の好不調の激しいシーズンは、彼女に余裕を与え余計な期待をかけられずに済むでしょう。
 私は彼女がトリプルアクセルに拘っているということがとても好きです。これはスポーツにとって素晴らしいことです。この挑戦を後押ししないのであれば、スポーツの精神を失ってリサイタルになってしまうんですよ。リスクにかかわらなければなりません、スケーターに安全策をとらせるのは、退屈です。
 浅田のジャンプは確実です。ですがもし彼女が攻めるプログラムを止めたなら、完璧なスタートは崩れ、ミスが入り込む隙が出来るでしょう。彼女のスピンは柔軟性に溢れ力強いです。浅田とキムは時々似ている時があります。外見(体の線)がそっくりだからですね。
 
 彼女のアピールポイントはスケートに静かな無垢さがあることです。気取ったところがなく、ただスケートをしているのです。彼女の動きも優雅で、とても叙情的です。そして音楽の解釈はバツグンです。オリンピックでの勝利はトリプルアクセルに懸かっています。

 予測: 3位、だが、トリプルアクセルの成功によって1位にも手が届く。彼女は挑戦的なプログラムであることがキーになる」


 ちなみにストイコの予想は1位キム・ヨナ、2位ジョアニー・ロシェットである。浅田選手以外のスケーターについてもするどい指摘がしてあるので、一読の価値ありだ。ぜひ、やっちママさんのブログをご覧になってください。

 おっと、フィギュアスケートYouTube-動画Blogに、SP後のストイコ&コーエンのインタビューがアップされました。再び熱く語っておりますので必見です。コメント欄にファンの方々の日本語訳と解説が出ているのでそちらも見てください。ストイコはやはり1位と2位の点差は異常だと抗議しています。サーシャはキムを高く評価していますが、アナウンサーに「誰もやっていないトリプル・アクセルを飛んだのに、こんな点差をつけられたら、もしあなたがマオなら納得いかないでしょ?」との問いに、「当たり前よ」。ふむふむ、やっぱな。

 さて、どうなるかはわけがわからんが、いずれにしろ男子同様、再び大論争の火がつくだろうな。

 後は残念な結果を二つ。カーリング女子はスウェーデンに敗れ、スイスも勝利したので、完全に予選敗退が決まった。その後デンマークにも負けたために、成績は3勝6敗で今オリンピックを終えた。

 大変ガックリした。カーリングという競技はものすごーく内容があって、実に面白いのではあるが、いくら夢中になって観戦していても、やはり応援する日本代表が弱くては、残るのは疲労感のみだ。
 2年前の世界選手権で4位にまで上ったのに、翌年は韓国に破れ世界選手権出場ならず。結局、約2年近く、世界の一流チームと戦う大舞台での経験がなかったことが一番の敗因だった、と監督は言っている。まぁ、そのなのだろう。
 私は今回のチーム青森がトリノの時よりもレベル・アップしているとは思っている。だが、それ以上に世界は進んでいることを今頃気づいても遅い。
 それと、あまりにも多く見られたショットのミスは単純に経験不足だけでは説明できない。始まってから不調だった近江谷選手をずっと使い続けたものの、土壇場の2試合で外すのでは、決断が遅すぎる。
 もう最後の方では本橋・目黒の両エースも絶不調に陥ってしまった。それが全て近江谷さんのせいだと言うのではなく、日本チーム全体としてコンディション作りの失敗やリカヴァリーの下手さを反省すべきではないのかと思う。

 とは言え、今回の決勝は必ず見るし、男子の決勝も見るだろう。男子のカーリングの面白みは女子の比ではない。ショットの迫力は大違いだ。どこの国が対戦していようが、レベルの高いゲームを見るのは楽しい。

 もう一つ。始まる前は久々に前評判の高かった日本の「ノルディック複合」だったが、特に期待された団体で何とか6位入賞。まだまだでしたな。この結果、日本のスキーは今回も惨敗の様相が見えてきた。やれやれ。
 一応、残るスラロームは楽しみにしているけど。
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by harukko45 | 2010-02-25 00:42 | スポーツ

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