グラミー賞

 第52回のグラミー賞、なかなか面白かったです。今年は何やらショウの演出家が代わったそうで、そのせいか、全体に良いパフォーマンスが多かったし、見せ方にも驚きがあった気がします。

 で、非常に顕著に感じる事は、「ヒップホップ・ソウル系」と「カントリー系」の二大勢力が今のアメリカン・ミュージックってことでしょうか。

 最多の6部門を獲得したビヨンセは正直、最後の「アルバム・オブ・ジ・イヤー」を獲れなかったが痛いのでは?つまり、数はもらったけど、肝心なものはテイラー・スウィフトに持ってかれた、って感じ。
 個人的な思いとしても、確かにビヨンセはここ近年で最も素晴らしいボーカリストの一人だとは思うけど、そのパフォーマンスが何か今ひとつガツンと来ないんですね。だから、レディー・ガガ(特に後半のエルトン・ジョンとのコラボは良かった)や、水に浸かったあげくにシルク・ド・ソレイユばりにぐるぐる回されたP!nkとかの方が印象に強く残っちゃったのでした。

 そんでもって、賞レースのライバルとなったテイラー・スウィフトは、緊張からかピッチなんかはあやしいところがあったものの、何とも心地よい歌声と曲のムードが予想以上に好印象。しかし、2曲目に登場してコラボしたスティービー・ニックスのあまりの変貌ぶりには驚いた驚いた!御年61歳か、いやぁフリートウッド・マックが一番売れた70年代後半、そしてソロとして活躍した80年代初頭の「妖精」イメージは全くありませんでしたなぁ。
 なので、しばし唖然として見ておりましたが、妖精ならぬ妖怪(失礼!)のような彼女に負けないテイラーちゃん、なかなかやりますよ。

 同じくカントリー系では、最優秀新人となったザック・ブラウン・バンド、こいつらはウマイ!年間200回のライブをこなして来たという実力はホンモノだわな。これはライブでウケるでしょう。途中で、レオン・ラッセルが加わってのコラボでしたが、正直レオンさんはおまけでしたね。彼らだけでガツンとやってほしかったかと。とは言え、イイッ!

 ヒップホップ系では、ブラック・アイド・ピーズが実績通りの貫禄を見せたけど、まぁ予定調和とも。それはエミネムらにも言える。ただ、この時のドラマーのパフォーマンスは面白かったけど。

 それよりも、何と言っても悲惨だったのはロック系。まずはグリーン・デイのミュージカル?まぁ、勝手にどうぞって感じか。もういい加減パンク風の売りはやめて欲しい。
 スペシャル的な扱いだったボン・ジョヴィは今回の中で最も場違いで、地味ーな内容でした。とにかく、1曲目のイントロだけで、サウンドもアレンジも「古くさっ!」と思ったよ。

 そこ行くとジェフ・ベックはレス・ポールへのトリビュートとして登場で、さすがに颯爽としたプレイを聴かせてくれたのだが、企画としては面白かったけど、いかんせん"How High The Moon"1曲だけであっさりとした内容だったので、ちょっとガッカリ。

 マイケル・ジャクソンへのトリビュートも、同じくあっさりめで、期待したほどでは。映像を3Dで見れたら、もっと凄かったのかもしれないが。

 おっと、忘れるところだった。マックスウェルの復活はめでたい。彼こそ、現代のマーヴィン・ゲイ、彼のボーカルも作り出すサウンドも実にユニークだし、すっごく惹かれる。あまり長く休憩しないで、もっとコンスタントに制作していってほしいです。
 パフォーマンスではオリジナルの後に、ロバータ・フラックが登場して、まぁオキマリとも言える「Where Is Love?」のデュエットとなり、確かにロバータへの敬意はわかるけど、ザック・ブラウンと同じく、彼だけで構成してほしかったと感じた。でも、今後に期待したいアーティストです。

 というわけで、出来不出来はあるものの、いろいろ盛りだくさんで、全体としては例年以上に楽しかった今年のグラミーでした。
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by harukko45 | 2010-02-01 23:34 | 聴いて書く

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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