ジョン・レノン・スーパーライヴ2009の詳細(9)
2009年 12月 31日
ようやく最終回に辿り着き、何とか年内に終わる事ができました、やれやれ。で、(9)でまとめることもできましたわい。
オールラインナップによる恒例のオノ・コードのパフォーマンスから"Happy X'mas"へ。今年も吉井和哉さんの歌いだしでスタートした。
私がこのイベントに関わり始めた頃は、この曲はロック・ファン、ビートルズ・ファンには有名ではあっても、一般的にはクリスマス・ソングとしてそれほどの認知はされていなかったように思う。だが、いまや12月になると、日本の街中でも何度もこの曲が流れるようになり、すっかり定着してきているのだった。
また、武道館の前日にはフジテレビの「SmapXSmap」にてヨーコさんとSmapのコラボによる"Happy X'mas"がオン・エアされた。その時のバック・トラックは我々トリビュート・バンドが受け持った。
とは言え、この曲のメッセージである「War Is Over, if you want it.」はまだまだ人々の中に十分浸透してはいない。だから、ヨーコさんを始め私たちは、これからもずっと歌い続けていかなくてはならない。
続けて、ジョン・レノンの音楽のメイン・テーマであり、その象徴とも言うべき曲、"All You Need Is Love"を。
今回は、ビートルズ・バージョンではなく、ブリティッシュ・ロック界の第2世代であるポール・ウェラーとノエル・ギャラガー(ノエルは第3世代だな?)によるバージョンでやってみた。
サイケデリック色濃厚で、いろいろな要素が満載のオリジナルに比べ、大変シンプルでわかりやすいアレンジだが、その分骨太の力強いロックとして、この曲の新しい魅力を引き出していると思う。押葉くんのナイス・チョイスで、私も聞いてすぐに気に入った。
実にライブ向きで、すごくノリがいいので、ひょっとするとこの感じはこれからの定番パターンになるかもしれない。
この曲のエンディングから、"Give Peace A Chance"のサビへつないだ。
そして、最後はいつものように"Imagine"。
ジョンとヨーコの「ラブ&ピース」は30年以上経っても、全く色褪せない。ノーベル平和賞をオバマに与えるのと、どちらが意義深いだろうか。また、先日のCOP15において、自らの国益しか主張しない政治家達は本当に優秀と言えるのか。中国はオバマの顔をつぶして喜んでいる場合か?
まだまだ世界に平和は来ないし、愛も足りない。だからこそ、微力ながらこのようなイベントを通じて、少しでも「ラブ&ピース」の精神が理解され、多くの人々に広まって行く手助けになればと心から思う。
さて、今年も無事にこのイベントを終えることができて、ホっとしている。回数が増えるごとに、自分の力の足りなさを感じ、それでも何とかやれているのは、バンドのメンバーのみならず、多くのスタッフのおかげであることをつくづく思い知る。
このイベントのために現場スタッフ達は前日から徹夜で作業してくれていた。心から感謝の意を表したい。
このブログで毎回、あーだこーだとアーティストや曲について語っているが、それを実際に実現させるには、ほんとに多くの人の労力がなくては絶対に無理なのだ。今後はもっともっとそういう一人一人に感謝の気持ちを抱きながら接して行かなくてはならないと思う。
来年はジョン・レノン没後30年で、スーパーライヴも10回目となる。いろんな意味で重要な年になるに違いない。来年の12月に再び武道館のステージに上がれるように、まだまだ切磋琢磨していかねば。
ここまで、長々とお読みくださってありがとうございました。そして、皆さんの2010年が良い年でありますように、心よりお祈りします。