安倍なつみ/ホテル・オークラ東京ベイ

 昨日25日は、安倍なつみさんのクリスマス・ディナーショウが舞浜でありました。私にとっては2009年の仕事納め、自然と今年一年の思いを巡る感覚になってました。

 2月は"春の微風"ツアー、6月7月は"やっぱりスニーカーが好き"ツアー、そしてこのクリスマスに合わせてのショウと、2009年は質量ともに「なっち」関連が群を抜いていた。そういった意味では昨年の"Angelic"ツアーが予行演習だったようにも思えるほどの今年の内容であったと思います。

 では例によってセット・メニューを。
m1.オープニング〜サンタが街にやってくる〜抱いてHold On Me! 2.あなた色 3.東京みちくさ 4.エレベーター二人ぽっち 5.たからもの 6.ふるさと 7.メドレー(黄色いお空でBoom Boom Boom〜あわてんぼうのサンタクロース〜赤鼻のトナカイ〜晴れ雨のちスキ〜Memory 青春の光) 8.The Christmas Song(Inst) 9.ザ・ストレス 10.愛しき人 11.微風 12.大人へのエレベーター

 1回目ではなっちがとても緊張していて、バンド全体も少し堅かった感じでした。まぁ、正直これだけの内容で、本番2回目、前回の大阪から時間も空いたので、「再び初日」という感覚は免れないのでした。
 でも、このセットの選曲と流れはなかなか良いと思いますし、その点では今年の中でもベストかも、と感じていたので、しっかり自信を持ってのぞめば、きっと楽しんでくれると考えていました。

 それと、大阪・東京とも同じような傾向でしたが、1回目でのお客さんはじっくり聞いている感じで、2回目では大いに盛り上がるって感じ。その辺の変化もなかなか面白かったです。
 なので、昨日の2回目は会場からのエネルギーがスゴかったですなぁ。だから、オープニングから一気に高ぶった気分で行けたのでした。

 個人的に今回のメニューで好きな部分をいくつか上げると、まずは"サンタが街に.."から"抱いてHold On Me!"へのくだり。なっちの登場で定番のクリスマス・ソングはごく普通と言えますが、そのサンタのプレゼントとして「モー娘。」曲を久しぶりにやるというのは、こちらもワクワクしちゃいました。当時のつんく氏の才気みなぎる感じがしっかり伝わる曲で、オリジナル・アレンジは生バンドでやっても十分生きるものでした。
 間奏はブラスのシンセでやるよりも、ピアノでやった方がクールな気がして、そのようにトライしてみました。前曲からのメドレー形式だったのでショートバージョンになりましたが、それでもこの曲の面白さは再現できたと思います。

  m4の"エレベーター二人ぽっち"は私好みの60年代サイケ風とスウェーデン・ポップ風なニュアンスがミックスされていて楽しかった。ただ、スタジオ・テイクではBメロのコードが変で、明らかにベース音が間違っているようなのですが(1コーラス目は高い、2コーラス目はギリギリセーフ?)、これは一体どうしてこのままになったのか不思議。そこが「妖しい」ムードを醸し出しているとも言えるけど、私としては完全にアウトです。
 というわけで、そこの部分は直して、その他でもメロディに合わせてコードの流れを修正しました。
 でも、全体にはとっても素敵な曲で、詞の内容がちょっと幼いけど、これはこれでキュンとさせると思いました。

 m6の"ふるさと"も良い曲だし、アレンジ的にも面白い内容でした。m5に続いて全体にフォークちっくなムードを、との要望でしたが、この曲の持っている世界観をもうちょっと深めたくなって、少しアグレッシブにトライしてみました。オリジナルでは打ち込みの感じが強すぎるように思いましたが、だからといって、曲名の印象から完全にフォークでやっては、あまりにも普通な気がしたのでした。
 イントロからして、なかなか凝ったフレーズだし、歌の展開とコード使いが新鮮で、演奏していて実に楽しかったですね。なっちのボーカルも良かったなぁ。

 m7のメドレーでは、"Boom Boom Boom "から"あわてんぼう..."につながるのがすっごく好き。ディスコ・ビートで一気に押しかと思ったら、ほのぼのした展開が楽しいのでした。
 それで、"晴れ雨のちスキ"と"Memory 青春の光"には"抱いてHold on Me!"同様につんく氏の絶好調ぶりがよく出ていて、単純に「いいな」と思いますね。だから、楽曲の良さを壊さないように自然な流れをバンドが作れればそれでOKなのでした。
 一応、ここでメドレーが終わるのですが、その後インストがあり、ライブではおなじみのm9,10と続くので、やっているこちらとしてはそのままメドレーな感じでした。そう思うと、なかなか濃くて集中力のいる部分ではありましたが、"愛しき人"で会場の雰囲気が最高潮に達するのを見ると、とってもうれしい気分になったのでした。

 そして、m11の"微風"は、最初セットには入っていませんでした。リハーサルでは別の候補曲で始めていたのですが、なっち自身が疑問を感じ、いろいろと検討した結果、まさに今年を代表するかのようにこの曲が復活したのでした。2月のツアーでは本編ラスト、夏ではオープニング、そして今回も後半の重要なポイントで配置された"微風"は、まさに彼女の2009年を象徴する曲だったと言えるでしょう。
 前回のツアーよりもリズムを強調して、バラード色よりも前向きなイメージでやってみました。曲の構成等は同じなのですが、印象は3回とも全く違っていました。この辺が音楽の面白い部分の一つです。

 大ラスのm12はどこでも大盛り上がりで、ありがたかったです。特に昨日の2回目はファンの皆からの「今年の聴き納め」的な熱気がビンビン伝わってきました。だから、なっち自身もステージから去り難い感じになってました。演奏は長くなりましたが、その分充実感が倍増されました。

 それと特筆すべきは、今回のバンドでのMVPはドラムスのAsamiちゃんです。これまではパーカッションで、どちらかと言えばオジサンばかりのバンドの中で少し控えめ気味だったのですが、今回はビシっと大黒柱として実に素晴らしい演奏をしてくれました。ところどころフワフワしていた私などよりも、ずっと頼もしいプレイでバンドを引っ張って行ってくれ、私は正直、彼女を見直しましたし、今後がすごく楽しみだと思います。
 こういう新しい発見は、自分の事ではなくても、ものすごくうれしいものです。

 終演後は、楽屋にて出演者・スタッフで2009年の慰労とショウの成功を祝って乾杯、皆でクリスマス・ケーキをいただいたのでした。いやぁ、考えてみればずいぶんたくさんなところでライブやったのに、ほんと、あっという間に終わっちゃう。満足感とともに、ちょっと寂しい気分も。
 でも、今年のお疲れさまとともに、来年も頑張ろうということで、私自身もお呼びがかかれば是非とも参加して、精一杯なっちをサポートしたいと思います。いやぁ、ここはスタッフもメンバーも気持ちが熱いし明るい。だから、現場がいつも楽しいのでした。

 そしてそして、各ライブ会場にお越し下さり、またこのブログにもコメントを寄せてくれたファンの皆様には心より感謝の思いを届けたいと思います。今年一年、さまざまな応援・励まし、ご意見感想を本当にありがとうございました。これからも、何らかの形で関わっていくことになると思いますが、その時もどうぞよろしくです。
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by harukko45 | 2009-12-26 20:00 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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