サカイレイコ/南青山マンダラ

 先月は全くライブの仕事がなかったのですが、10月は再びライブの仕事が復活、毎週末に固まっているのですが、それまでは準備とリハの日々が続くいつもの感じです。
 さて、その第一弾はサカイレイコさんの今年三回目のライブ。マンダラでの演奏は2月以来でした。前回が今の4人編成のバンドになっての初演だったのですが、今回は3度目だったので、ご本人をふくめ全体に信頼感やゆとりみたいな部分があって、とても良いパフォーマンスになりましたし、ある意味、このバンドでの最初のピークのライブになったかな、と思いました。

 また、セットメニューの流れも良かったので、曲が進むにつれて心の充足感も増すという好結果につながりました。
 1部/m1.かわいそうなジャン〜m2.シャンソンで私を m3.桜んぼの実る頃〜m4.枯葉 m5.今ある愛を m6.あなたの手の平の中〜m7.君とOn The Bed m8.ブエノスアイレスのマリア m9.黒い鷲
 2部/m10.〜12.(レイコさん弾き語り) m13.カルメンよりプレリュードとハバネラ〜m14.パダン・パダン m15.さよならカオス・デカダンス m16.My Favorite Things m17.愛の讃歌〜m18.水に流して m19.なんかなみだなんか
 アンコール/m20.群衆 m21.すべてのことに意味を探したい

 というメニューで、なかなかの曲数と内容の濃さでありました。やはり中心はピアフのm1、14、17、18、20と普通はなりがちで、もちろんこれらのシャンソン・クラシックの名曲の出来もよかったし、とてもウケましたしたが、今回特筆すべきはそれらのおなじみ曲と同等、あるいはそれ以上の仕上がりと拍手をいただけたと感じられたレイコさんのオリジナル曲(m2、5、6、7、15、19、21)でした。
 個人的にはm5"今ある愛を"はピアフ曲以上に感動しましたし、彼女の曲の中では比較的ビートものと言えるm6、7もかなりグルーヴィにきめることが出来て楽しかったです。

 また、有名シャンソン曲であるm3とm4の間をつなぐピアノの鶴来さんのソロが素晴らしく、実に効果的でした。そのおかげもあり、このメドレーはどちらかと言えばありきたりになりそうな古くさいムードをうまく消し去って、とても新鮮な世界になったと自負しております。

 それは2部でやった「サウンド・オブ・ミュージック」の傑作曲であるm16にも言えて、これは奇抜なアレンジをせずにも、いわゆるサウンド面でのカラーリングを変えるだけで、何かしら新しいムードを付け加えることができたのではないかと思いました。この曲はリハよりも本番でそのような思惑を実現できたのでした。たぶん、そこまでのステージの充実感とお客さん達からの好意的なオーラにより、引き出された演奏だったのかもしれません。

 とは言え、彼女のステージでは絶対に外せないピアフの名曲群は(毎回も言ってますが)、何回やってもいろんなことを発見できて共感できるものばかり。私は今回もまた"パダン"と"群衆"への敬愛は変わる事はありませんでした。

 さて、この日はレイコさんの誕生日でもあり、終演後は楽屋でささやかに乾杯して誕生日とライブの成功をお祝いしました。いつもながら思う事ですが、こういうことは一人の力ではできないわけで、短い時間で難曲ばかりをこなしてくれたミュージシャンには本当に感謝です。
 ピアノとアコーディオンの鶴来正基さん、ベースの永田範正くん、そして今回初登場であったドラムスの菊嶋"kiku"亮一くん(彼の父上が私と同い年とは!)、それぞれ素晴らしい演奏ぶりでした。
 そして、サカイレイコさんの着実な一歩一歩を賞賛したいと思います。なかなか今の時代、難しい道を選んでいるとも思いますが、それでも妥協せずにやり続けている姿勢は立派です。その成果も確実に上がって来ていると実感しました。
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by harukko45 | 2009-10-04 23:06 | 音楽の仕事

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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