このところのハマリもの(2)

 このところずっと、というか今年一番でハマりまくっているのが、これです。

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 (左) マルタ・アルゲリッチ・コレクション1(ソロ・レコーディング集)

 すべての音楽家の中で、現在世界最高のピアニストの候補に必ずあがるであろうマルタ・アルゲリッチ。クラシック音楽云々、ジャンル云々を越えて、私も彼女が世界最高であると言ってもかまわないと思っています。(まぁ何より大好きだということがあるわけですが。)

 アルゲリッチは超天才、鍵盤の女王、自由奔放なじゃじゃ馬などなど、すでにいろいろな言葉で紹介されているので、私ごときがどうのこうの言う次元ではないのですが、とにかく彼女の場合、男女という性別を越えた圧倒的なレベルで、ピアノを弾きこなしてきた唯一の「女性」ピアニストであると考えます。でもって、少々頭でっかちが多い男性奏者など瞬く間に蹴散らすほどのエネルギーに満ちていると言えるのでした。

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 (右) マルタ・アルゲリッチ・コレクション2(コンチェルト・レコーディング集)

 彼女の演奏が好きなのは、極めて簡単に言えば「ノリが熱くてサイコー」であるから。「ノリ」だとか「グルーヴ」だとか、ついつい安易に使ってしまいますが、ただただテンポが速いとか(実際に他の奏者よりも総じて速いけど)、現代的にリズミカルであるというだけではダメで、ちゃんと音楽への情熱と技術の裏付けがなくては、「サイコー」とはならないのです。

 私は彼女のほとんどの演奏が大好きだし傑作ばかりだと思いますが、その多くを抱えるドイツ・グラモフォン社が彼女の音源を年代順にボックス・セットとしてまとめてくれてたおかげで、とても容易く手に入ることができ、ものすごく有り難いと思っています。それも8枚組、7枚組でありながら、それぞれ3,000円ほどで買えるのだから、DG社に感謝感謝です。

 第1集のソロ・ピアノでは、まずはショパンがどれもこれも素晴らしく、私はこれでショパンが大好きになったし、リストのソナタはとんでもなく凄いし、ラベルもかなり好き。(バッハは個人的に苦手なのと、彼女としてはまぁまぁか。シューマンは演奏は素晴らしいが曲自体どうもネクラでねぇ。/いや、今日聴いてみたら泣けた、こっちの精神状態もあるか。)

 第2集のコンチェルトでは、シノーポリの指揮によるベートーヴェンの1番2番が大好きで、ブレンデル/レヴァインの演奏と双璧。プロコフィエフ、ラベルのコンチェルトも名演だが、それよりも初めて聴いたハイドンがこんなにカッコイイ曲とはびっくりしたし、これまた初めて聴いたショスタコービッチも最高。(お得意のシューマンはDG盤もいいが、他にも良いのが出ている)

 評論家を始め、世評がすごく高いショパンとチャイコフスキーは、あまり好きな曲でないので聴く機会は少ないが、それでも好き嫌いを越えて、演奏は素晴らしいと思ったし、特にこれまで退屈至極と敬遠していたチャイコンの1楽章を、すっかり夢中にさせてくれたのは彼女が初めてだった。

 このあと、第3集としてデュオやトリオなどの室内楽ものがセット化されるとのこと、これまた楽しみですわい。
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by harukko45 | 2009-09-23 23:24 | 聴いて書く

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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