「やっと買いました」のCD(1)

 今年はCD、ほとんど買ってませんでした。業界人として少々いただけない姿勢かもしれませんが、どうしても!って気分になったのはピアニストのマルタ・アルゲリッチのBOXものぐらい。特にポップス関連は年々新譜を買うのは減っていく傾向で、それも一部の限られたアーティストにしか興味がいかなくなっておるのでした。

 さて、仕事に追われる時期が一段落し、今月はかなり落ち着いた感じになったので、その「限られたアーティスト」達のCDをようやく購入、そんでもって久しぶりに聞き始めたら、こりゃこりゃ、やっぱいいじゃん、ってわけです。しばらく連絡不通だったけど、突然再会するとえらく盛り上がった、そんなノリでしょうか。

e0093608_15161564.jpg ボブ・ディランは68歳、その33作目のスタジオ・アルバム"Together Through Life"は4月に出ており、米英で初登場1位を記録し、相変わらずの強い存在感は健在であることを示してくれました。

 ただ、3年前の前作"Modern Times"がとても素晴らしく、"Time Out Of Mind"からの傑作3部作として一応完結か?なんて気分になるほど満足していたし、2005年のマーティン・スコセッシ監督による"No Direction Home"や2008年の"Tell Tale Signs"(89年から2006年までの未発表作品集とは思えないほどの充実した内容で別の新譜を聴くような楽しさ)とファンにとってはここ数年でこの上ないほどの幸せを味わっていたわけで、そこにこの新譜の登場は正直「ちょっとお腹いっぱい」という気持ちになっていたことも確かで、しばらく買うのをためらっていたのでした。

 だが、今手元にあるこのアルバムは、やっぱすごくいいわけですよ。今更「これは傑作だ、名盤だ」などと大風呂敷を広げる必要もないのです。ただただ良いのです。

 でもって、このディランという人物はいったいどこまで深化していくのかと、またまた感嘆しているのでありました。バングラディシュのコンサートでの映像に一目惚れをして以来、ずっとファンで良かった。私にとっては今後も、70歳を越えようが、ずっと見届けていきたい貴重で偉大な存在であります。

 うー、60年代の"Blonde On Blonde"なんかも引っ張りだして聴いている今日でした。
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by harukko45 | 2009-09-18 16:28 | 聴いて書く

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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