迷子の警察音楽隊

 4月に入ってずっと打ち込みでのオケ作りをしていて、昼夜逆転。ブログの更新もままならずだったが、ようやく何曲かめどが立ったので、昨日は久しぶりに休んで大好きなテレビを観ていた。
 とは言え、ハードディスクにたまっていたサッカーやドラマ・映画をいろいろ観ていたのだが、そんな中、まさに出会うべくして出会うとも言うべき映画があり、とっても幸せな気分を味わえた。
 それが2007年のイスラエル映画で、エラン・コリリン監督の「迷子の警察音楽隊」だ。

 e0093608_6241053.jpg とにかく、何気に見始めて、いつの間にか見入ってしまった。物語は何もドラマティックなことのない、ほんの些細なエピソード。それを、さりげない演出で長過ぎない時間できちっとまとめている。
 で、「エジプトの警察音楽隊が、文化交流の演奏旅行で訪れたイスラエルで迷子になり地元の人に助けられる」という話から、その背景、特に両国の歴史的な因縁などをいろいろと詮索するのも可能なのだが、そんなことを全く忘れさせるほど、映し出されている「たいしたことじゃない事」の積み重ねが魅力的だったのだ。

 こういう映画の感想は「ほのぼのした」「やさしい気持ちにさせる」「心温まる」で十分なのだろうが、私はこの監督の映像、特に構図の決め方へのこだわりも素晴らしいと思った。俳優達の配置はかなり考え抜かれた意図を感じたし、そういったこだわりにより一つ一つのカットに安定感があり、観るものへの説得力を増していたと思う。台詞や演技で過剰に表現しなくても、その絵の力だけで登場人物の感情や思いが実によく伝わってきたからだ。
 
 なるほど、これだけの出来なら世界で高い評価を受けたのも納得だ。これを観れたおかげで、疲れて固くなっていた私の脳ミソも、ずいぶん柔らかくなったように感じたのでした。
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by harukko45 | 2009-04-14 07:35 | 映画・TV

おやじミュージシャン和田春彦の日記でごじゃる
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